元手とは何?

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こんにちは、東京千代田区の都丸税理士事務所の代表税理士都丸です。

当事務所では、会社設立、創業支援、創業融資等、会社経営に関わる様々なサポートを実施しています。

みなさんは、どうして会社を作ったのでしょうか?

「社会に貢献したい!」

「お金を稼ぎたい!」

「自由に仕事をしたい!」

など、人それぞれに理由があるかと思います。

しかし、会社を設立した理由はどうあれ、その事業の成果は決算書により、数字で表れます。

そして、決算書により

「いくらの元手(=投資)でどれだけの利益を出せたのか」

が一目瞭然でわかるのです。

では、この元手とは、いったい何なのでしょうか?

本日は、この会社の元手についてお話しします。

【元手とは何?】

会社の元手には2つの考え方があります。

1. 元手=「自己資本」

自己資本とは、会社のために他の方から出してもらうお金(資本金、資本剰余金)や過去の利益の蓄積(利益剰余金)の合計です。

会社は、発行した株式と引き換えに他の方からお金を受け取り、そのお金を基に事業を行い、そして株主には、配当などで還元するのが本来の流れです。

しかしながら中小企業では、他の方からお金を出してもらうことは少なく、経営者など経営に携わる人が出していることが多いでしょう。

経営者などが、会社設立時に、1000万円の出資をすれば、資本金が1000万円の会社ができ、この1000万円が会社の元手ということになります。

この元手を基に事業を行うわけです。

2. 元手=「総資本」

もう一つの考え方としては、総資本という考え方があります。

この場合は、元手には、自己資本ほかに、他人資本である負債を含みます。

外部から調達した借入金や取引先に支払っていない代金も元手の一部と考えるのです。

この考えでは、100万円の商品を仕入れたが、代金の支払いは1か月後という場合、

1か月間無利息で100万円のお金を借りていることになります。

このような買掛や未払金、従業員の給与から天引きし、一時的に預かっている預り金、

お客様から先に受け取る前受金、金融機関からの借入金なども事業の元手として投資できるというわけです。

そして、この総資本という元手でいくらの利益を上げられたのかが総資本利益率であり、

総合的な収益性を測る上でとても重要な指標です。

【まとめ】

事業の成果を見るには、元手と利益を常に考える必要があります。

多くの元手を使った方が利益を上げるのは簡単かもしれません。

しかし、その分リスクは高くなります。

また、事業の効率は、限られた元手でどれだけの利益を上げられるかが重要なポイントです。

1000万円投資して100万円の利益がある場合と、10万円投資して100万利益がある場合では、

当然後者の方が効率がよいですよね。

このように会社を設立して間もないという方は、特にいろいろな疑問や不安もあると思います。

安心して、何かご質問等ありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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